ご希望のテレビ局情報を無料で検索できます。

施設検索/ホームメイト・リサーチTOP

メディアポ
テレビ局
トップページへ戻る
トップページへ戻る

テレビ局情報

テレビで生中継された重大事件簿
「アポロ11号月面着陸」



人類史上初めて地球以外の天体に足を踏み入れ、宇宙開発における最も重要な日となった「アポロ11号月面着陸」。アポロ11号はどのように開発され、報道されたのでしょうか。

簡単ではなかったアポロ計画

簡単ではなかったアポロ計画

アポロ11号が月面着陸を成功させたのは1969年7月20日のことです。アポロ11号の月面着陸は、人類が初めて地球以外の天体に降り立った、世界の歴史上でも非常に大きな出来事で、人類の英知を結集した科学技術の偉大さを知らしめる出来事でもありました。しかし、アポロ11号の月面着陸は一朝一夕には成しえなかった、アメリカの苦労の歴史を物語っています。1960年代は戦後の冷戦下における米ソの宇宙開発競争の時代で、人類史上初となる有人宇宙飛行を成功させたのはソ連でした(ユーリ・ガガーリン、1961年)。宇宙開発は科学技術の進歩はもとより、宇宙における米ソの覇権争いでもありました。ソ連の有人宇宙飛行成功という衝撃的な出来事を目の当たりにした当時の米国大統領、ジョン・F・ケネディは「10年以内に人類を月面へと着陸させる」と公約し、アポロ計画を推進しました。

そして、無人による宇宙船アポロの弾道飛行、地球周回飛行を成功させたNASAは、いよいよ有人宇宙船アポロ1号の打ち上げを計画します。しかし、1967年1月27日、訓練中に発射台が火災に見舞われ、アポロ1号は炎上、3人の宇宙飛行士が命を失うという惨事に見舞われます。その後、無人における地球周回飛行3回(アポロ4、5、6号)成功させたNASAは、1968年12月、初めて有人宇宙飛行による月周回飛行を成功させます。その時点で、ガガーリンの宇宙飛行から6年が過ぎていました。また、月の周りを飛行する月周回飛行を成功させるも、アポロ10号の飛行(1969年5月)においても、月の表面に最も接近したのが地上高度1万5000メートルと、月面着陸への完全なシミュレーションとまではいきませんでした。

人類にとっては偉大な一歩である

そして迎えた1969年7月16日、フロリダ州メリット島、ケネディー宇宙センター。天気は快晴。島を臨む海岸や道路には世紀の瞬間に固唾を呑むアメリカ人であふれていました。ニール・アームストロング船長率いる宇宙飛行士3名と搭乗員3名を乗せたアポロ11号は現地時間9時32分、アメリカの悲願を乗せて発射されました。この様子は世界に衛星中継され、全世界の人口の20%が視聴されたという世紀の一瞬でした。日本では、NHKが日本時間の午後9時45分から衛星生中継で放送しました。

発射は順調で、12分後には軌道に乗り、地球を1.5周した後、月着陸船とドッキングを成功させました。19日には月周回軌道に乗り、ついに月面着陸を20日に開始しました。NHKではこの同時生中継を12時間にわたり放送しました。

そして7月21日午前2時56分(日本時間21日午前11時56分)、アームストロング船長は人類で初めて月に第一歩を踏み、「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩である」という名言を残しました。この時のNHKの視聴率は68%を記録しました。

地球と月との距離は38万キロ。史上最も離れたテレビ中継という歴史も作ったアポロ11号の月面着陸。宇宙科学技術はもとより、テレビ技術の進化に大きな足跡を残したことは言うまでもありません。